貴金属工芸品の製造は、元来『職人』の手による家内制手工業的な産業でした。この業界で自らも職人の一人として技術を磨いてきた大淵武則が1955年に独立し、創業したのが『大淵銀器』です。
大淵銀器では同業他社に先駆け、いち早くこの伝統技術の世界に新しい風を吹かせ、現在では有名百貨店や時計・貴金属専門店などを通し、全国規模の顧客網を形成しています。
創業当時から技術の開発に邁進し、植物の姿を金・銀の細工に映した『盆栽』のシリーズや、テクノロジーとアートを融合させ、わずか0.08mmの繊細な金・銀の素材で製作された『麗鳥』シリーズなどのオリジナリティあふれる商品の他、“より多くの方々にお買い求めやすい”をコンセプトにしたLPC(軽量精密鋳造=電鋳)の技術を活かした商品も多数生み出してきました。
製作ジャンルは各種置物、ギフト商品など多岐にわたり、ブランド展開にも力を入れています。
「素材に価値と喜びを付加し、幸せを創造する」
私たち大淵銀器は「素材に価値と喜びを付加し、幸せを創造する」を企業理念とし、貴金属の可能性や芸術性を追求してまいりました。
素材の持つ特性と、長く培われてきた伝統的技術、新しい技術・技法等の融合を図りながら常に新しい製品を提案し、お客様に「飾る喜び・見る喜び・使う喜び」を感じていただくことが、貴金属を通しての幸せの創造につながるものと考えます。
貴金属の歴史はおよそ6000年前に遡ると言われておりますが、今日でもその価値は広く世界的に認知されております。そしてその希少性から、おそらく500年後も1000年後もその価値を持ち続けるものと確信しております。ただ歴史上に登場してから今日に至るまで、作られてきた品物は用途も形も大きく変化してきました。そしてこれからも時代と共に形を変えながら、その存在価値を高めていくものと思います。
近年、貴金属に対して関心を持っていただける方は、たいへん多くなってきております。
私たち大淵銀器は、これからもより多くのお客様の声を新たな製品開発に生かしながら、貴金属工芸品の可能性・芸術性を広げ、これからの貴金属工芸品の発展のため挑戦を続けてまいります。